「e-POWERで日本導入すべき?」…SNSで巻き起こる日産『ムラーノ』めぐる賛否両論
日産のクロスオーバーSUV「ムラーノ」。かつて日本市場で人気を博したこのモデルが、e-POWER技術を搭載して日本に再導入されるのではないかとの噂がSNSで急速に広まり、多くの関心を集めています。ムラーノ復活を歓迎する声がある一方で、「いま日本市場にe-POWERのムラーノは必要か?」と疑問を呈する意見も見られ、賛否が分かれる議論が巻き起こっています。
ムラーノ復活待望論とその背景
ムラーノは2000年代初頭から販売され、日本でも高級感あるデザインと力強い走りで人気を集めました。しかし、日本での販売は2016年を最後に終了し、その後は北米や中東などで展開される海外向けモデルとなっていました。近年の日産の「電動化戦略」が進む中で、もしムラーノが日本市場に復活するならば、独自のe-POWERシステムを搭載する可能性が高いと予想されています。
ムラーノ復活のニュースに対し、特に従来のファンからは「待ち望んでいた」「e-POWERなら燃費も良く、SUVの快適性も兼ね備えていて理想的」と歓迎する声が多く見られます。ムラーノのファンにとっては、ラグジュアリーなデザインと先進的なパワートレインの組み合わせが、他のSUVにはない魅力を提供すると期待されています。
賛否が巻き起こる「e-POWER搭載」の意味
ムラーノにe-POWERが搭載されることについては、「電動化時代に相応しい」と称賛する意見がある一方、「ムラーノにe-POWERが必要か?」という声も見られます。従来のムラーノの力強いエンジンと存在感あるドライブフィールが支持されていたため、一部のファンには「e-POWERだとムラーノらしさが失われるのでは」という懸念もあります。
また、e-POWERは燃費効率に優れている反面、バッテリーとエンジンの相互稼働でSUVの重量に適応する設計が必要です。そのため、「本来のパフォーマンスが発揮されるのか?」という点で不安視する声もあります。
日本市場のトレンドとムラーノの位置付け
近年、日本市場ではコンパクトSUVや電動車が人気を集めています。ムラーノのような中型SUVがe-POWERを搭載して日本市場に導入されれば、燃費と環境負荷の削減が魅力となる可能性が高いでしょう。しかし、日産には「エクストレイル」や「キックス」などe-POWER搭載のSUVラインアップがすでに揃っているため、消費者がムラーノに求める価値がどこにあるのかが問われます。特に「ラグジュアリーSUV」という立ち位置がしっかりと打ち出されない限り、日本市場での成功は簡単ではないかもしれません。
消費者の声と日産の今後
SNSでは、「e-POWERのムラーノなら買う」という肯定的な意見もある一方で、「日本市場にはもうエクストレイルやキックスで十分」といった慎重な声も多く、e-POWERムラーノの日本導入をめぐる議論は続きそうです。日産としても、日本市場のトレンドとユーザーの反応を見極めながら、ムラーノを再導入するか慎重に判断する必要があるでしょう。
ムラーノが日本で復活するならば、その成功は「ムラーノならではの魅力をいかに引き出すか」にかかっています。ラグジュアリーなデザインと電動化の組み合わせにより、新たなSUVの価値を提示できるか、日産の今後の動きに期待が集まります。