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給油のついでにチャチャッとは危険?

これからの季節、特に冬に向かう時期はタイヤの空気圧チェックが重要になります。しかし、多くのドライバーが給油のついでに「チャチャッ」と空気圧をチェックしてしまうことがあり、これが思わぬトラブルや「やらかし」の原因となることがあります。なぜ給油ついでの空気圧チェックが危険なのか、そして冬場に特に注意すべき点について詳しく解説します。

なぜ給油ついでの空気圧チェックが危険なのか?

給油中にタイヤの空気圧をチャチャッとチェックするのは、時間の節約にはなるかもしれませんが、実はこれにはいくつかのリスクがあります。

  1. タイヤが温かい状態でチェックしてしまう タイヤは走行中に摩擦で熱を持ちます。温かいタイヤは内部の空気が膨張し、正確な空気圧を測定できません。特に冬場では、冷えた状態のタイヤと温かい状態のタイヤで大きく空気圧が変わることがあります。給油時にすでに走行してタイヤが温かくなっていると、実際には空気が足りないにもかかわらず、圧が正常に見えることがあり、その結果、低すぎる空気圧で走行してしまうことになります。

  2. 適切な空気圧が分からないまま適当に調整してしまう ガソリンスタンドのエアコンプレッサーを使って、適当に空気を入れてしまうケースも少なくありません。特に忙しい時や他の車が待っているときは、空気圧をしっかり確認せずに作業を急いでしまうことも。自車に適した空気圧を確認せずに調整すると、過剰に空気を入れてしまうことや、逆に足りないまま放置することになりかねません。

  3. 気温の変化を考慮していない 冬になると気温が下がり、タイヤ内の空気が収縮します。これにより、空気圧も低下しますが、給油時の短いチェックでは気温変化による影響を十分に把握できないことがあります。特に、急な気温の低下があった場合には、定期的な空気圧チェックが必要ですが、給油時にしか確認していないと気づかないまま運転を続けてしまうことになります。

「やらかす」原因はこれ!

これらの状況から生じる、空気圧チェックでの「やらかし」は冬場特有の環境によるものが多く、いくつかの典型的なミスがあります。

  1. 低空気圧で走行 冬場、気温が下がることでタイヤ内の空気が収縮し、空気圧が低下します。空気圧が低いまま走行すると、タイヤが路面と接触する面積が増え、摩耗が早くなるだけでなく、燃費も悪化し、最悪の場合はバースト(タイヤの破裂)のリスクが高まります。

  2. 空気を入れすぎてしまう 逆に、冬場に過剰な空気を入れてしまうと、タイヤが固くなり、グリップ力が低下します。これは特に路面が滑りやすい雪道や氷の上で危険です。タイヤが適切に路面に密着しないため、スリップしやすくなり、ハンドリングやブレーキング性能も悪化します。

  3. 給油のタイミングでのみチェックしてしまう 給油のたびに空気圧を確認していると安心してしまうかもしれませんが、特に寒冷地では気温の変化が急激で、給油のタイミングだけでは十分なチェックになりません。タイヤの空気圧は、冷えた状態で正確に測定する必要があります。走行後の給油時に温かい状態でチェックするのではなく、できれば朝一番にタイヤが冷えた状態で確認するのが理想的です。

これからの季節に安全な空気圧チェックの方法

冬場に安全に走行するためには、正しい空気圧チェックが欠かせません。以下のポイントを押さえた空気圧管理が重要です。

  1. 冷えた状態で測定する 空気圧は、タイヤが冷えた状態、つまり走行前に測定するのが最も正確です。特に冬場は、朝一番でチェックすることをおすすめします。

  2. 車両の推奨空気圧を確認する 車両ごとに推奨される空気圧が異なるため、取扱説明書やドアの内側などに記載されている推奨値を確認しましょう。また、冬場は少し高めの空気圧を推奨するメーカーもあるため、メーカーの指示に従うことが大切です。

  3. 定期的にチェックする 冬の気温変動が激しい時期は、1ヶ月に一度程度の空気圧チェックを行うことが推奨されます。特に長距離ドライブや雪道を走行する前には、しっかりと確認しておきましょう。

最後に

給油のついでに「チャチャッ」と空気圧チェックをしてしまうのは手軽ですが、特に冬の季節には慎重な対応が必要です。正確な空気圧管理を行うことで、安全で快適なドライブを楽しむことができるので、日頃から定期的にチェックを怠らないようにしましょう。

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