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550馬力の新型「BMW M3 CS」サーキットテスト – 高価格に見合う性能と楽しさはあるのか?

BMWが送り出した新型「M3 CS」は、Mモデルの中でも特にハイパフォーマンスに特化した限定モデルです。最大出力550馬力を誇るこのM3 CSは、標準モデルのM3をベースにしつつ、さらなるパワーアップと軽量化を施し、サーキット走行にも対応できる究極のスポーツセダンとなっています。しかし、その価格は非常に高額で、果たしてその値段に見合う性能と楽しさがあるのか?今回は、実際にサーキットでM3 CSをテストし、その真価に迫ります。

550馬力のパフォーマンス

新型BMW M3 CSに搭載されるのは、3.0リッター直列6気筒ツインターボエンジン。このエンジンは、標準のM3コンペティションの503馬力からさらにチューニングされ、550馬力へと出力を引き上げています。トルクも650Nmと驚異的な数値を誇り、0-100km/hの加速はわずか3.4秒。この圧倒的なパワーは、サーキットでの直線加速時に一気に感じることができ、背中を強くシートに押し付けられる感覚がたまりません。

また、エンジンのレスポンスは非常にシャープで、特に高回転域での伸びが素晴らしく、レッドラインまで一気に駆け上がるエンジン音は、ドライバーを熱狂させるサウンドトラックのようです。ツインターボエンジンにもかかわらず、ターボラグはほとんど感じられず、アクセルを踏んだ瞬間に圧倒的なパワーが発揮されます。

軽量化とシャーシの進化

BMW M3 CSのもう一つの特徴は、徹底的な軽量化です。カーボンファイバー製のルーフやボンネット、サイドミラーなど、至る所に軽量素材を使用し、車両重量を削減しています。これにより、加速性能が向上するだけでなく、ハンドリングにも大きな違いが生まれます。

サーキットのコーナーでM3 CSの俊敏性を試すと、軽量化の効果が如実に感じられます。標準モデルのM3よりもさらに鋭いステアリングレスポンスと、優れたボディバランスが特徴的です。BMWのM部門がチューニングしたサスペンションは、サーキット走行に最適化されており、コーナリング中の車体の安定性が非常に高く、路面からの情報が手元に正確に伝わります。

4WDシステムによる安定感

M3 CSは、最新のM xDrive四輪駆動システムを採用しています。このシステムは、通常の後輪駆動モードから、前輪にも駆動力を配分する4WDモードまで調整可能で、トラクションを最適に制御します。特にサーキットでは、このシステムが抜群の安定感を発揮し、ハイスピードコーナリング時でもしっかりとしたグリップを維持。直線での加速やコーナーからの立ち上がりでも、無駄なくパワーを路面に伝えるため、恐ろしいほどのスピードを感じます。

さらに、ドリフトモードも搭載されており、後輪駆動のみでドライビングの楽しさを追求した走りも楽しめるため、テクニックを磨きたいドライバーには理想的な機能です。

高性能ブレーキとタイヤの信頼性

サーキット走行では、スピードを上げるだけでなく、しっかりと減速するためのブレーキ性能も重要です。M3 CSには、Mカーボンセラミックブレーキがオプションで用意されており、長時間のハードな走行でも熱ダレすることなく安定した制動力を提供します。ブレーキペダルのタッチは非常にダイレクトで、軽い力でもしっかりと止まるフィーリングが得られます。

また、サーキット向けに専用チューニングされたミシュラン・パイロットスポーツカップ2タイヤが装着されており、これが驚異的なグリップ力を発揮。コーナリング時にしっかりと路面を捉え、滑らかな挙動で車体を制御します。

高価格に見合う価値

新型BMW M3 CSは、標準のM3に比べてさらに高価格なモデルとなりますが、その価格に見合うだけの性能と楽しさを提供しています。サーキットでの走行はもちろん、一般道でもそのハイパフォーマンスを存分に楽しめます。豪華な内装、最新の技術、そして圧倒的なパワーを兼ね備えたこの車は、単なる高性能車ではなく、真のドライビングマシンと呼ぶにふさわしい一台です。

まとめ

550馬力を発揮するBMW M3 CSは、サーキットでの走行を通じて、その性能と楽しさを十分に証明しました。軽量化されたボディ、鋭いハンドリング、そして驚異的な加速性能は、スポーツカーとしての完璧なバランスを実現しています。高価格ではあるものの、価格に見合うだけの価値があり、ピュアなドライビングを求める人にとって、M3 CSは間違いなく一度は体験すべき一台と言えるでしょう。

 

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