「なんとなく似てるな～とは思っていたが…」実は兄弟車だった意外なクルマたち

街中や駐車場で「あれ、この車、別のメーカーのあの車と似てる…？」と思ったことはありませんか？実は、自動車業界では異なるメーカーが同じプラットフォームや部品を共有して、デザインやエンブレムだけを変えて発売する「兄弟車」というケースがよく見られます。この記事では、そんな「実は兄弟車だった！」という意外なクルマたちを紹介します。

1. トヨタ ハリアー & レクサス RX

トヨタの高級SUV「ハリアー」と、レクサスブランドの代表的なSUV「RX」は、プラットフォームを共有する兄弟車です。レクサスRXは、ハリアーをベースにより高級感を持たせたモデルで、外観や内装、装備が異なるものの、基本的な構造は非常に似ています。どちらも上質な乗り心地と高い信頼性を誇り、ファミリー層やアウトドア愛好者から人気を集めています。

2. スバル BRZ & トヨタ 86（GR86）

スポーツカー好きにとっては有名な兄弟車のひとつが、スバル BRZとトヨタ 86（現在はGR86）です。この二つの車は、トヨタとスバルが共同開発したモデルで、エンジンやシャシーはほぼ同一です。違いは主に外観のデザインや、細かなチューニングの設定にあります。BRZはスバルらしいハンドリング性能を強調し、GR86はトヨタのスポーツブランド「GR（Gazoo Racing）」の名の通り、よりアグレッシブな走りを追求しています。

3. 日産 NV350キャラバン & 三菱 デリカD:5

バンの世界でも兄弟車が存在します。日産の商用車「NV350キャラバン」と、三菱の「デリカD:5」は、プラットフォームを共有するモデルです。キャラバンは主に商用としての使用がメインですが、デリカD:5はファミリー向けSUVとして人気があります。両車の外観や用途に大きな違いがあるため、一見すると兄弟車とは気づきにくいですが、車体の基本的な構造は共通しています。

4. スズキ ジムニー & マツダ AZオフロード

軽自動車の世界でも意外な兄弟車があります。スズキの「ジムニー」は、軽クロスオーバーSUVの代名詞ともいえる人気車種ですが、実は同じプラットフォームを使ったマツダの「AZオフロード」というモデルが存在しました。外観はジムニーそのものですが、エンブレムがマツダに変わるだけで全く違う車のように見えることが面白いポイントです。

5. ホンダ ヴェゼル & 三菱 RVR

コンパクトSUVの分野でも兄弟車は多く見られます。ホンダの「ヴェゼル」と三菱の「RVR」は、異なるブランドながらも、非常に似た車体構造を持っています。どちらも、扱いやすいサイズ感とスタイリッシュなデザインで人気があり、特に都市部での使用に最適なモデルです。それぞれのメーカーが異なるフィニッシュや技術を投入することで、独自の魅力を持たせています。

6. ダイハツ タント & トヨタ ピクシスメガ

軽自動車市場で知らない人はいないであろう「ダイハツ タント」と、その兄弟車である「トヨタ ピクシスメガ」も、実は同じ車をベースにしています。ダイハツは軽自動車市場で非常に強いブランドですが、トヨタも軽自動車の需要に応えるため、ダイハツの技術を借りて自社ブランドとしてピクシスシリーズを展開しています。このように、同じプラットフォームを使いながらも、異なるメーカー名で発売されるのは珍しいことではありません。

7. マツダ デミオ & トヨタ ヤリス（ヴィッツ）

小型ハッチバックの分野でも兄弟車が存在します。マツダの「デミオ」（現在はマツダ2）とトヨタの「ヤリス」（旧ヴィッツ）は、エンジンやシャシーが似通っており、設計の多くを共有しています。特にグローバル市場向けでは、両車は非常に似た仕様で販売されることがあり、エクステリアやインテリアの違いを楽しむことができます。

まとめ

自動車業界では、コスト削減や効率化を図るために、異なるブランドであってもプラットフォームや部品を共有している「兄弟車」が多く存在します。これにより、消費者にとっては異なるブランドの中から好みのデザインや性能を選ぶ楽しみが増える一方で、裏側ではメーカー間のコラボレーションが進んでいるのです。次回街で車を見かけた時には、似ている車が兄弟車かどうか、チェックしてみると新しい発見があるかもしれません！